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4/30/2025

人生をデザインするタスク設計管理

自己啓発本を読むのが好きで、これまでにいくつか手に取ってきた。その中で気づいたのが、多くの本でタスク管理の重要性を繰り返し説いているということだ。例えば「SOFT SKILLS」や「コンサルが「最初の3年間で学ぶコト」」、「エッセンシャル思考」のような売れている書籍でも、自分の時間とタスクをどうコントロールするかが成功や成果に直結すると語られている

ここでいうタスク管理は、単に忙しさをこなすための方法論ではない。むしろタスクを効率的に処理し、自分が本当にやりたいことに集中できる環境を作るという目的がある。つまり、タスク管理は自由を生むための技術である。ただ目の前の作業を作業をがむしゃらにこなすだけでは、忙しさに雁字搦めになり、自分の人生を主体的にデザインすることはできない。

ここで有効なのが、PDCAサイクルを活用したタスク管理だ。まずは年・四半期・月・週といった単位で目標を立て、日々の計画に落とし込む(Plan)。次に、それに基づいてタスクを実行する(Do)。その結果を記録として残し(Check)、最後に実績と計画のズレを分析し、次の計画に反映する(Act)。このサイクルを日々回すことで、一日のタスク処理の効率性と計画性は確実に上がっていく。

具体的な例として、自分が行っているタスク運用方法を紹介したい。朝起きたらまずObsidianというノートアプリでDaily Noteを開き、月や週の目標や計画を確認しながら、今日やるべきを整理する。そしてそれらを30分単位で時間割に組み込んでいく。作業中はToggl Trackで作業ごとに時間を計測する。仕事や休憩などのタグをつけることで、何にどれだけ時間を使ったのかが分析しやすくしている。

週の初めには前週の記録を分析し、うまくいった点や改善点を整理。次の週に向けたゴールやKPIを設定する。これを月、四半期、年単位で同様に分析と目標設定繰り返し、短期と長期の計画をつなげている。

このようなタスク管理は、単なる効率化の手段にとどまらない。自分自身を知るシンプルで効果的な方法でもある。どんなタスクが得意で、どんな時間に集中できるのか。逆に、どこでパフォーマンスが落ちているのか。そうした傾向が、記録を通じて客観的に見えてくる。

また、判断の質が上がる。タスクや時間の整理が進むと、「今、本当にこれをやるべきか」という問いへの判断が明確になる。緊急性と重要性を切り分けて意思決定できることは、長期的に大きな差を生むだろう。

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